
ブリジギングは、大型青物を狙うジギングの中でも特に人気の釣りです。堤防や船、さらにはフィッシングカヤックでブリジギングを楽しむ方法も注目されており、釣り方の幅が広がっています。しかし、成功するためには適切なタックル選びが欠かせません。
まず、ブリを確実に仕留めるには、ブリジギングに適したジギングロッドの選び方を押さえることが重要です。ロッドの長さや硬さ、適合するメタルジグの重量によって、操作性や釣果が大きく変わるため、最適なモデルを選ぶ必要があります。
また、ロッドだけでなく、ブリジギングに適したリールの特徴と選び方も大切なポイントです。スピニングリールとベイトリールの違いを理解し、釣り場やスタイルに合わせたリールを選ぶことで、より効率的にブリを狙うことができます。
さらに、釣果を伸ばすためには、ブリジギングのしゃくり方とアクションの基本を身につけることが不可欠です。ワンピッチジャークやスロージャーク、ハイピッチジャークなど、状況に応じたアクションを使い分けることで、ブリのバイトを引き出すことができます。
本記事では、ブリジギングを成功させるためのタックル選びや釣り方について詳しく解説します。初心者の方にもわかりやすく説明しているので、ぜひ参考にしてブリジギングに挑戦してみてください。
記事のポイント
- ブリジギングに適したジギングロッドやリールの選び方
- しゃくり方やアクションの基本と状況に応じた使い分け
- フィッシングカヤックを活用したブリジギングの楽しみ方
- タックルや釣り場ごとのブリの狙い方と成功のコツ
ブリジギングの基本と必要なタックル

- ジギングロッドの選び方
- しゃくり方とアクションの基本
- タックルのおすすめセット
- リールの特徴と選び方
- 最適なPE2号ラインの使いどころ
ジギングロッドの選び方

ブリジギングで使用するジギングロッドは、狙うブリのサイズやフィールド環境に合わせて選ぶことが重要です。ロッドの長さや硬さ、適合するメタルジグの重量などを考慮し、自分に合った一本を選びましょう。
まず、ロッドの長さについてですが、6〜6.7フィート程度のジギングロッドが扱いやすいとされています。特に、船上やカヤックでの釣りでは長すぎるロッドは操作が難しくなるため、コンパクトなものを選ぶとよいでしょう。短めのロッドは感度が良く、ジャーク時の操作性が向上します。一方で、長めのロッドは遠投性能に優れ、広範囲を探ることが可能です。
次に、ロッドの硬さについてですが、ブリの強烈な引きに対応できる強度が必要です。基本的にはミディアムヘビー(MH)からヘビークラス(H)のジギングロッドが適しています。硬すぎるとジャークの際に疲れやすくなりますが、適度な硬さのロッドを選べば、アクションの調整がしやすくなります。
また、使用するメタルジグの重さに適したロッドを選ぶことも大切です。ブリジギングでは150g~300gのジグを使用することが多いため、ロッドのルアー適合重量を確認し、選定しましょう。軽量ジグを多用するなら100g程度の負荷に対応できるロッドも選択肢になります。
最後に、ロッドのガイドやグリップにも注目するとよいでしょう。PEラインを使用するため、耐摩耗性の高いガイドが搭載されているものがおすすめです。また、滑りにくいEVAグリップや握りやすい形状のものを選ぶことで、長時間の釣行でも快適に操作できます。
このように、ブリジギングに適したロッドは、長さ・硬さ・適合ルアー重量・ガイドの耐久性などを考慮して選ぶことが大切です。自分の釣りスタイルやフィールドに合ったロッドを選び、より快適にブリを狙いましょう。
しゃくり方とアクションの基本

ブリジギングでは、しゃくり方(ジャーク)のパターンを適切に使い分けることが釣果を左右します。基本となるのは「ワンピッチジャーク」と呼ばれるアクションですが、状況に応じて変化を加えることで、より効果的にブリを誘うことができます。
まず、ワンピッチジャークとは、ロッドを一回しゃくるごとにリールを一回転させるアクションです。この動作を一定のリズムで繰り返すことで、メタルジグをスライドさせながら魚を誘います。比較的広い範囲を探れるため、ブリジギングの基本となる動作です。
次に、ブリの活性が低いときには、スロージャークを試してみるのが有効です。ゆったりとしたリズムでロッドをしゃくり、メタルジグが漂うような動きを演出することで、低活性時のブリにも口を使わせやすくなります。特に、潮が緩んでいる時間帯や、プレッシャーがかかっている状況では効果的です。
また、逆にブリの活性が高い場合には、ハイピッチジャークが有効です。テンポよくしゃくり、ジグに素早い動きを与えることで、反射的なバイトを誘います。特に、イワシや小魚を積極的に追い回している状況では、素早いジャークが効果を発揮します。
さらに、フォール(ジグを沈める動作)を意識することも大切です。ジャークの合間に一瞬ジグを止めたり、意図的にフォールを長めに取ることで、追ってきたブリにバイトのチャンスを与えられます。特に、ジグの動きに追従するようにブリが反応しているときは、フォール中のアタリに注意が必要です。
このように、ブリジギングのしゃくり方には複数のパターンがあり、状況に応じて適切なアクションを選ぶことが重要です。ワンピッチジャークを基本としつつ、スロージャークやハイピッチジャークを組み合わせながら、その日のベストなアクションを見つけましょう。
タックルのおすすめセット

ブリジギングでは、タックルのバランスが釣果に大きく影響します。ロッド・リール・ライン・リーダー・メタルジグを適切に組み合わせることで、ブリとのファイトを有利に進めることができます。
まず、ロッドは6〜6.7フィートのミディアムヘビー~ヘビークラスのジギングロッドが適しています。長すぎると操作が難しくなり、短すぎると遠投ができないため、このサイズが扱いやすいです。
リールは、耐久性と巻き上げ力のあるスピニングリールを選ぶのが一般的です。ダイワであれば4500番、シマノであれば8000番以上のモデルが推奨されます。ベイトリールを使用する場合は、中型のジギングリールが適しています。
ラインには、PE3~4号を使用するのが標準的です。細いラインは飛距離が出るものの、大型のブリとのやり取りでは切れやすいため、最低でも3号以上を選びましょう。
リーダーには、フロロカーボン60~80lbを使用します。ブリの歯や根ズレに強い素材を選び、しっかりと結束することが重要です。
最後に、メタルジグは150~300gの範囲で揃えると、さまざまな水深や潮流に対応できます。カラーバリエーションも豊富に用意し、その日の状況に合わせて使い分けるのが効果的です。
このように、ブリジギングに最適なタックルを選ぶことで、より快適に釣りを楽しむことができます。
リールの特徴と選び方
ブリジギングでは、大型のブリの強烈な引きに耐えられるリールが必要です。スピニングリールとベイトリールのどちらを選ぶかによって、釣りのスタイルが変わるため、自分の釣り方に合ったリールを選びましょう。
スピニングリールの特徴は、キャストがしやすく、広範囲を探れることです。特に、PE3~4号を使用する場合、ドラグ性能が高く、スムーズにラインを出せるモデルが適しています。ギア比は5.0~6.0程度のハイギアモデルが、素早い回収やジャークに適しています。
一方、ベイトリールは巻き上げ力が強く、ジグを正確に操作できるのが特徴です。水深が深いエリアや、ピンポイントで狙う釣りには向いています。パワフルなファイトが求められるシーンでは、2000番クラスのベイトリールが適しています。
このように、ブリジギングに適したリールを選ぶ際は、釣り場の環境や自身のスタイルを考慮しながら選ぶことが大切です。
最適なPE2号ラインの使いどころ

ブリジギングでは、PEラインの選択が釣果を左右する重要な要素になります。特にPE2号は、細めのラインながらも強度と操作性のバランスが良く、特定の状況に適しています。ここでは、PE2号が最適なシーンやメリット・デメリットについて解説します。
まず、PE2号ラインは主に水深30〜70メートルの比較的浅いエリアでのブリジギングに向いています。細めのラインを使用することで、メタルジグの沈下速度が速くなり、潮の流れの影響を受けにくくなるため、狙ったレンジを正確に攻めることができます。また、キャスト時の空気抵抗が少ないため、遠投しやすいのもメリットの一つです。特に、イナダやワラサクラスがメインターゲットとなるエリアでは、PE2号が扱いやすい選択肢となります。
一方で、PE2号はブリクラスの大型魚とのファイトではやや不安が残る場合があります。特に、根が多いポイントや潮流の速いエリアでは、ラインブレイクのリスクが高まります。そのため、PE2号を使用する場合は、ドラグ設定を慎重に調整し、強引にやり取りしないことが重要です。また、リーダーにはフロロカーボン40〜50lbを組み合わせることで、耐久性を補うことができます。
また、PE2号はスピニングタックルとの相性が良く、軽量なメタルジグを扱う際に適しています。特に150g前後のジグを使用する際には、ジグの動きがナチュラルになり、バイトを誘発しやすくなります。加えて、風が強い日でもラインが流されにくいため、細かいアクションがつけやすいのも特徴です。
ただし、PE2号を使用する場合は、ラインの摩耗や結束部分の劣化に注意する必要があります。ブリとのファイト中にラインが急に切れることを防ぐため、こまめに点検し、劣化が見られたら早めに交換することが推奨されます。
このように、PE2号ラインは軽量ジグや遠投が求められる状況で力を発揮しますが、大型ブリや根の多いフィールドでは慎重なライン管理が求められます。狙う魚のサイズやフィールドの特性を考慮しながら、適切に使い分けることが重要です。
ブリジギングの釣り場と実践テクニック

- 堤防で釣れるのか?実際の釣果とポイント
- 船でのジギングとブリジギングの違いとは?
- フィッシングカヤックで楽しむ方法
- 成功させるための注意点とコツ
- ブリジギングの基本と成功のポイント
堤防で釣れるのか?実際の釣果とポイント

ブリは船釣りのイメージが強いものの、条件が整えば堤防からでも狙うことが可能です。特に、青物の回遊ルートに位置する堤防や、大型のブリが接岸しやすい環境であれば、高確率で釣果が期待できます。
まず、堤防でブリが釣れる主な条件として、潮通しの良いポイントであることが挙げられます。外海に面した大規模な堤防や、水深が10メートル以上ある場所では、大型の青物が回遊しやすく、ブリが接岸する可能性が高くなります。また、イワシやアジなどのベイトフィッシュが溜まりやすい堤防も狙い目となります。
実際の釣果を見ると、冬場の寒ブリシーズンや秋の回遊シーズンには、関東・関西を問わず、各地の有名堤防でブリクラスの釣果が報告されています。特に、日本海側や瀬戸内海の一部の堤防では、大型のブリが釣れることも珍しくありません。ただし、釣れる時間帯は早朝や夕方のマズメ時に集中する傾向があり、ベストなタイミングを逃さないことが重要です。
釣り方としては、ショアジギングが主流となります。150g程度のメタルジグを使い、ワンピッチジャークを織り交ぜながら広範囲を探ると、回遊してきたブリにアピールできます。また、活性が低い時には、スロージャークでじっくりと誘うのも有効です。
しかし、堤防からのブリ狙いにはいくつかの注意点もあります。まず、青物がヒットした際の強烈な引きに備え、PE3~4号、リーダー60~80lbといった強めのラインシステムを組むことが必須です。また、大型のブリは足元でのバラシが多いため、しっかりとフッキングし、ドラグを適切に調整しながら慎重にやり取りすることが求められます。
このように、堤防でもブリを釣ることは可能ですが、適切なポイント選びとタックルセッティングが重要になります。地元の釣果情報を参考にしながら、最適なシーズンとポイントを狙いましょう。
船でのジギングとブリジギングの違いとは?
ジギング全般とブリジギングは似た釣法に見えますが、ターゲットやアプローチの仕方に違いがあります。特に、使用するタックルや釣りのスタイルが異なるため、それぞれの特徴を理解することが大切です。
まず、ジギングとは、メタルジグを使って魚を誘い、ルアーで釣るスタイルの総称です。ターゲットはブリだけでなく、カンパチ、ヒラマサ、マダイ、根魚など多岐にわたります。一方、ブリジギングはブリを専門に狙うジギングの一種であり、そのためのタックルや釣法が最適化されています。
タックル面での違いとして、ブリジギングでは比較的強めのロッドとリールが推奨されます。ブリは力強い走りを見せるため、耐久性の高いスピニングリール(8000番以上)や、PE3~4号のラインを使用するのが一般的です。通常のジギングでは、ターゲットの種類に応じてタックルを選ぶため、より幅広いセッティングが求められます。
また、ジギングのアクションにも違いがあります。一般的なジギングでは、ターゲットに応じてスロージギングやハイピッチジャークなど、さまざまなアクションが使用されます。一方、ブリジギングでは、ワンピッチジャークを基本としつつ、活性に応じてしゃくり方を調整することが重要です。
釣り場の違いにも注目すると、ブリジギングはブリの回遊ルートに沿ったエリアで行われることが多く、日本海や太平洋の沖合、潮流の速いポイントが狙い目です。対して、ジギングは水深や地形に応じてさまざまな魚を狙うため、ポイントの選び方が異なります。
このように、ジギング全般とブリジギングは共通点も多いものの、ターゲットや使用するタックル、釣り方には違いがあります。ブリを専門に狙う場合は、専用のセッティングを意識しながら、最適な方法で挑戦するとよいでしょう。
フィッシングカヤックで楽しむ方法

フィッシングカヤックを使ったブリジギングは、船釣りとは異なる魅力があります。静かな環境で釣りができるだけでなく、ブリの回遊ルートにピンポイントでアプローチできるため、高い釣果が期待できます。
まず、カヤックでのブリジギングには、通常のボートジギングとは異なるタックルセッティングが求められます。ロッドは6フィート前後の操作しやすい長さのものを選び、リールは耐久性のあるスピニングリール(6000〜8000番)がおすすめです。また、ラインはPE3号前後、リーダーは60lb程度を基本とし、強い引きにも対応できるようにします。
カヤックのメリットとして、狭いエリアに素早く移動できる点が挙げられます。魚群探知機を活用しながらブリのいる水深を把握し、ピンポイントで狙うことで、効率的に釣果を上げることが可能です。また、波の影響が少ない内湾や沿岸エリアでは、ブリの回遊を待ち構えるスタイルも有効です。
ただし、カヤックでのブリジギングにはいくつかの注意点があります。風が強い日や潮の流れが速い場所では、流されやすくなるため、安全対策を万全にすることが重要です。また、ブリがかかった際に安定したファイトができるよう、足元のスペースを確保し、タックルを整理しておくことが求められます。
このように、フィッシングカヤックでのブリジギングは、機動力と静かに狙えるメリットを活かせば、船釣りとは異なる楽しみ方ができます。安全面に注意しながら、戦略的に釣りを進めましょう。
成功させるための注意点とコツ

ブリジギングを成功させるためには、タックル選びや釣り方だけでなく、さまざまな要素を考慮する必要があります。初心者でも釣果を伸ばすためのポイントを押さえておきましょう。
まず、タックルのバランスを適切に調整することが重要です。ラインとリーダーの結束が甘いと、強烈なファイトの途中でラインブレイクするリスクがあります。特に、大型のブリを狙う場合は、適切な強度のラインシステムを組み、ドラグ設定を事前にチェックしておきましょう。
次に、釣り場の選定も大きなポイントです。潮流の変化があるポイントでは、ベイトフィッシュが集まりやすく、それを追ってブリが回遊してきます。地形を把握し、魚探などを活用しながら、適切な水深を狙うことが釣果を左右します。
また、ブリの活性に応じてジャークのパターンを変えることも大切です。活性が低いときはスロージャーク、高活性時はハイピッチジャークを試すなど、状況に合わせた調整を行いましょう。
これらのポイントを押さえれば、より安定した釣果を得ることができます。
ブリジギングの基本と成功のポイント
- ブリジギングはジギングの中でもブリを専門に狙う釣り方
- タックル選びが釣果に大きく影響するため慎重に選ぶべき
- ロッドは6~6.7フィートのミディアムヘビー~ヘビークラスが適している
- リールは8000番以上のスピニングリールが推奨される
- ラインはPE3~4号が主流で、強度と操作性のバランスが重要
- リーダーは60~80lbのフロロカーボンが適し、根ズレ対策が必要
- しゃくり方はワンピッチジャークを基本に状況で調整する
- スロージャークは低活性時、ハイピッチジャークは活性が高い時に有効
- ジグは150~300gの範囲で状況に応じて使い分ける
- 日本海や瀬戸内海はブリジギングの人気エリアで釣果実績が多い
- 堤防からのブリ狙いはショアジギングが中心で時期が重要
- 船釣りとカヤック釣りではタックルやポイント選びが異なる
- フィッシングカヤックでは静かにブリを狙えるメリットがある
- ドラグ調整とライン管理が大型ブリとのファイトのカギを握る
- 天候や潮流の変化を見極めることが釣果を左右する
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